- 内部リンクってなに?
- 内部リンクってSEOにおいて重要なの?
- SEO効果を高める内部リンクの設置方法を教えてほしい!
本記事のテーマは「SEO効果をグッと高める!内部リンクの設置方法」です。
内部リンクを最適化し上手に利用すると、SEOでポジティブな評価を得ることができます。
検索エンジンは、以下3ステップでページを評価し、検索結果に表示します。
- Webサイトのクロール
- クロールしたページのインデックス
- インデックスしたページの評価付け
そのため、特に「Webサイトのクロール」をサポートすることはSEO対策を行う上で非常に重要な観点です。今回は、内部リンクの最適化についてSEO効果を高める設置方法を解説します。
もくじ
内部リンクとは?SEO効果について
内部リンクとは、外部サイトへのリンクではなく自サイトから自サイト内のページへ向けられたリンクのことを内部リンクと呼びます。
内部リンクを最適化し上手に利用すると、SEOでポジティブな評価を得ることができます。
- 検索ロボットにクロールしてもらいやすくなる(クローラビリティが良くなる)
- ページ同士の関連性で評価が向上する
- 適切なアンカーテキストを設定することで、関連したキーワードが上位表示される
ただし、内部リンクに効果があるからと言って、過剰にキーワードを詰め込んだり、サイト内を不自然にリンクだらけにしてしまうのはNG。検索エンジンからペナルティ判定を受ける可能性があります。あくまで、コンテンツの流れで不自然にならない程度に内部リンクを設定していきましょう!
内部リンクSEOを最適化する際の3つのポイント
内部リンクを最適化するためには、以下3点に留意する必要があります。
- サイト内すべてのページを双方向で繋げる
- サイト内の関連するページに内部リンクを送る
- 常にトップページや、カテゴリページ、重要ページへの内部リンクを送る
サイト内すべてのページを双方向で繋げる
Googlebotは基本的にリンクをたどってサイトをクロールしていくため、どのページからもリンクが貼られていないページは認識されにくく、機会損失に直結します。
また、クロール面だけでなく、ユーザーのWeb閲覧でも同様に、サイト内のどこからもリンクが送られていないページは、見つけることができません。
さらに、内部リンクが双方向で繋がっておらず、一方通行のリンク構造だと、それ以上どのページにも行けない「行き止まりのページ」が発生してしまいます。
Webサイトを作る際は、ページ同士を双方向で繋ぎ、すべてのページにアクセスできる「 “行き止まりのない” リンク構造」にすることを心がけましょう!
サイト内の関連するページに内部リンクを送る
関連するページに内部リンクを送ることで、ユーザーはカテゴリ構造を把握しやすくなり、目的の情報を見つけやすくなります。
また、検索エンジンも内部リンクをページ同士の関連度を把握する手がかりとして利用しているため、関連するページ同士をリンクで繋げることを心がけましょう。
関連するページにリンクを送ることで、検索エンジンにコンテンツの意味をより正確に伝えることができます!
常にトップページや、カテゴリページ、重要ページへの内部リンクを送る
トップページやカテゴリページ、重要ページを起点に少ない遷移数でたどり着けるようにすることで、クローラビリティが向上します。
また、検索エンジンによる相対的ページ重要度の判定においても、内部リンクは重要です。
検索エンジンは、内部リンク数をページ重要度の判定の一つにしており、より多くの内部リンクを受けているページは、サイト内でも「特に重要なページ」であると判断されます。これが、サイト名で検索した時に最も内部リンクを受けているトップページが1位に表示される理由です。
同様に、「記事ページや詳細ページなどの下層ページ」 から内部リンクを多く送られている「上位階層のページ」は、集合体の重要ページと認識され、単一ページと比較してSEO評価が高くなります。
ただし、内部リンクはあくまで関連ページからのリンクに留めましょう。
無関係なページからのリンクでは、SEOの効果は薄くなります。
SEO効果を高める内部リンクの設置方法
次に、SEO効果を高めるための、内部リンクの設置方法と設置場所を解説します。
1|本文(articleタグ)内に重要な内部リンクを設置する
本文(articleタグ)内とは、ヘッダーやフッター、サイドメニューなどサイト内の共通部分を除く、ページのメインコンテンツ部分のことを指します。
Googlebotは、ヘッダーなどサイト共通部分からの内部リンクよりも、本文(articleタグ)内の内部リンクを関連性の高いコンテンツと判断するため、SEO効果が最も高く、重要な関連ページの内部リンクを本文(articleタグ)内に設置することでSEO効果を高めることができます。
重要な関連ページの内部リンクは本文内に設置しましょう!
2|ナビゲーションを設置する
ナビゲーションは「ヘッダ」、「サイド」、「フッター」の3箇所に設置します。
本文内に設置されている内部リンクほどの効果はありませんが、サイトに訪れるユーザーの使い勝手の向上や、クローラビリティの向上に繋がります。
ヘッダーナビ(グローバルナビ)
Webサイトの全ページに共通で設置されているナビゲーション。トップページや最上位カテゴリへの内部リンクを設置します。
ヘッダーナビゲーションはサイト上部に並ぶため、サイトに初めて訪問したユーザーに対して、自身のサイトがどんなサイトであるのかを説明する役割も担っています。
サイドナビ
サイドナビには、「おすすめ記事」や「ランキング」といった、より集客したいページへの内部リンクを設置します。ユーザーのサイト内回遊の導線としても有効ですが、サイドナビはサイト内のほとんどのページに表示されるためサイドナビに設置したページへの内部リンク数は自然と多くなり、検索順位の上昇へと繋がります。
フッターナビ
フッターナビには、運営者情報や会社概要、利用規約など補足情報への内部リンクを設置します。
SEOの観点からも、検索エンジンはフッターナビからの内部リンクの価値を低めに評価するため、重要なページではなく、補足情報ページへのリンクを設置しましょう。
3|パンくずリストを設置する
パンくずリストをページ上部に設置し、上位階層への内部リンクを送ります。
パンくずリストは、ユーザーだけでなく検索エンジンにもサイトの構造を伝えることができ、検索エンジンフレンドリーなナビゲーションです。
パンくずリストを設置する際は、合わせて構造化マークアップも行いましょう。
構造化マークアップをすることで、パンくずリストが検索結果に表示され、CTRが上がりやすくなります!
4|HTMLサイトマップを設置する
Webサイトのすべてのページへのリンクを掲載しているページのことを、HTMLサイトマップといいます。
クローラビリティという観点であれば、現在はXMLサイトマップのみでも十分だと言われていますが、ユーザビリティの観点では訪問ユーザーが「目標の情報を探しやすくする」という点で有効ですので、設置することをおすすめします。
5|内部リンクURLを統一する
検索エンジンは、Webサイト内のリンクを辿って各ページをクロールしていきますが、その際、同一ページであっても、リンクのURLが統一されていないと、検索エンジンは「それぞれを別ページである」と認識して評価が分散してしまいます。
- 「www」の有無
- 「http」と「https」の混在
- URL末尾のスラッシュの有無
- URL末尾の「index.html」の有無
- パラメーターの有無
内部リンクを設置する際は、上記のポイントに注意しつつ、必ず「統一したURL」を設置するようにしましょう。
WordPressなどのCMSでWebサイトを運用する場合は、利用するテーマに注意しましょう。テーマによっては、内部リンクURLが出力箇所によって統一されていないケースがよく見られます。
6|アンカーテキストにキーワードを含める
aタグで囲んだテキストのことを「アンカーテキスト」といいます。
<a href="リンクURL">アンカーテキスト</a>
この「アンカーテキスト」は、ユーザーや検索エンジンに対してリンク先のページ内容を伝える役割を担っています。そのため、リンク先のページのSEO対策キーワードをアンカーテキスト内に含めることによって検索順位の向上に繋げることができます。
アンカーテキストが検索順位に影響している具体例を紹介します。
検索ワード「出口」または「いいえ」でGoogle検索をしてみてください。
おそらく、どちらのワードでも「Yahoo! JAPAN」が上位に表示されるかと思います。しかしながら、Yahoo! JAPANのページ内には、「出口」や「いいえ」といったワードは含まれておらず、そういったワードでのSEO対策もされておりません。
それは、世の中にある多くの成人向けサイトで、年齢認証を行う際に、アンカーテキスト「出口」や「いいえ」のリンク先として、Yahoo! JAPANが指定されているサイトが多いからです。
多くのサイトから「出口」や「いいえ」のアンカーテキストでリンクを受けていることで、検索エンジンが『Yahoo! JAPANのトップページは「出口」や「いいえ」に関連が高いコンテンツである』と誤認識をしているということになります。
この通り、アンカーテキストの内容がSEOに一定の影響を及ぼしていることが分かります。しかし、アンカーテキスト内に闇雲にキーワードを詰めすぎるのはNG。スパム判定を受けてしまいます。
あくまでも自然にアンカーテキスト内にSEO対策キーワードを含め、ユーザーと検索エンジンにリンク先のページの内容を理解してもらうことを念頭に内部リンクを設置しましょう。
-
アンカーテキストがURLになっている
(例:https://yokaport.com/) -
アンカーテキストが抽象的な表現になっている
(例:詳細はこちら、次へ、一覧 など) -
キーワードの詰め込み過ぎ
(例:車 中古車 ホンダ中古車 トヨタ中古車 日産中古車 を販売)
まとめ|内部リンクSEOチェックリスト
以上、SEO効果を高める内部リンクの設置方法について紹介していきました。
内部リンクの最適化はSEO対策の中でもサイト運営者側で容易に調整が可能なSEO施策なので、適切に設定されていなかったらもったいないです。
最後に、内部リンク最適化のチェックリストを確認し、自身のサイトが問題なく最適化できているかを確認しましょう!
- サイト内全てのページに内部リンクは行き届いているか?
- 本文(articleタグ)内で関連ページ同士の内部リンクを繋いでいるか?
- 検索順位を上げたいページや上位階層ページなどの重要ページへ内部リンクを集めているか?
- ナビゲーションに内部リンクを適切に設置しているか?
- パンくずリストを設置し、上位階層への内部リンクを送っているか?
- HTMLサイトマップを設置しているか?
- 内部リンクURLは統一されているか?
- アンカーテキストに対策キーワードを含有させているか?
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