本記事では、こんな悩みを解決します
こんにちは。Webマーケターのぽーと(@yokaport)です。 今回のテーマは、SEO対策でキーワードを選ぶ時に、絶対に知っておくべき対策キーワードの選定方法です。 SEOは対策キーワードの選定で勝負が決まるといっても過言ではありません。 対策キーワードの選定は、LP作成や記事を書く際に、まず最初にやらなければならない工程なのですが、意外とできていない人が多く・・・。
ここができていないと、Googleがコンテンツを評価する際に用いる指標の1つ『Needs Met評価』で評価されず、将来的なアクセスアップに悪影響がでてしまいますので、ぜひしっかりと理解してください。
もくじ
SEO対策をするキーワード候補の洗い出し
まずは、自社のビジネスやプロダクト、ブログで取り扱っているカテゴリなどで、検索されうるキーワードを様々な手法で網羅的に洗い出します。
「どのキーワードをSEO対策キーワードにするか」という作業は、キーワード候補を洗い出した後に行うので、ここではなるべくたくさんのキーワードを洗い出すように意識します。
キーワード候補の洗い出し手順は以下の通りです。
軸キーワードの選定
Webサイトで取り扱っているコンテンツのジャンル・カテゴリ・商品名を軸キーワードで出していきます。
大きなくくりのキーワードから小さなくくりのキーワードまで横断的に選定します。
『LogicoolのゲーミングマウスG703』の場合は下図のような感じになります。
ここで出した軸キーワードを起点に、キーワード候補を膨らませていきます。
掛け合わせキーワードの抽出
掛け合わせキーワードとは、「軸キーワード+〇〇」の形式で、軸キーワードと組み合わせて検索されているキーワードのことです。
先ほど選定した軸キーワードを起点に抽出していきます。
抽出には、無料で使える関連キーワード取得ツール(仮名・β版)を使いましょう。
軸キーワードを入力すると、掛け合わせキーワードを一覧で出してくれます。
右側に重複除去されたキーワードリストが出力されるので、コピーして以下のようにExcelに張り付けましょう。
以降は、同じ手順ですべての軸キーワードで掛け合わせキーワードを抽出します。
関連キーワードの抽出
続いて、関連キーワードの抽出を行います。
関連キーワードの抽出には、『キーワードプランナー』というツールを使います。
キーワードプランナーは、Google広告アカウントを持っていれば誰でも使うことができるツールです。
キーワードプランナーのページを開き、[新しいキーワードを見つける]から、軸キーワードを入力します。
すると、関連キーワードを一覧で出してくれるので、右上の[キーワード候補をダウンロード]からダウンロードし、先ほどのExcelに追加でキーワードを張り付けます。
以降は、同じ手順ですべての軸キーワードで関連キーワードを抽出します。
抽出したキーワードの検索ボリュームの調査
SEO対策をするキーワード候補の洗い出しができたら、次は洗い出したキーワードの検索ボリュームを調べていきます。
闇雲にSEOキーワードを決めても、全く検索ボリュームが全く無いキーワードであれば、集客やコンバージョンにはつながりません。
どんなキーワードの検索ボリュームが大きいのか?キーワードごとのニーズの大きさを知り、対策優先順位をつけましょう。
検索ボリュームの調査手順
検索ボリュームの調査にはGoogleの『キーワードプランナー』を使います。
はい。またキーワードプランナーです(笑)
キーワードプランナーにアクセスして、[検索のボリュームと予測データを確認する]を選択し、先ほどまでの工程でExcelに貼り付けておいたSEOキーワード候補をコピーしテキストボックスにペースト。[開始する]をクリックしましょう。
すると、下図のように各キーワードの検索ボリュームを表示してくれます。
右上のダウンロードボタンから[プランの過去の指標(.csv)]を選択し、CSVダウンロードしましょう。
CSVダウンロードしたら、下図のように「キーワード」と「検索ボリューム」を表にします。
これで検索ボリュームの調査は完了です。
検索ボリュームの大きなキーワード=需要の高いキーワードと判断できますが、検索ボリュームの大きなキーワードを対策キーワードにするわけではありません。
検索キーワードは、同じニーズであっても異なるキーワードで検索されることが多いため、ニーズごとに検索キーワードをグループ分けして、検索ニーズごとの検索ボリュームを知る必要があります。
検索キーワードをニーズごとにグループ分けする
抽出したキーワードをユーザーの検索意図ごとにグループ分けしていきます。
下表に『ゲーミングマウス』で抽出したキーワードにおける、グループとキーワード例を挙げます。
グループ | キーワード例 |
---|---|
社名・商品名 | ロジクール、G703 |
競合他社 | elecom マウス、asus マウス |
既存顧客 | G703 修理、G703 ドライバー |
業界ビッグワード | マウス、pc マウス |
業界カテゴリビッグワード | ゲーミングマウス |
機能・デザイン(指名) | ロジクール マウス 無線 、ロジクール 静音 マウス、G703 白 |
価格・費用(指名) | g703 価格、ロジクール ゲーミングマウス 安い |
評判・比較(指名) | ロジクール マウス 人気、G703 レビュー |
目的・手法(指名) | PUBG ロジクール ゲーミングマウス 、ロジクール マウス 動画編集 |
購入手段(指名) | G703 ビックカメラ、G703 中古 |
属性(指名) | G703 左利き、ロジクール 手が小さい マウス |
機能・デザイン(汎用) | ワイヤレス マウス 、ゲーミングマウス 静音、マウス かわいい |
価格・費用(汎用) | ゲーミングマウス 安い、マウス 価格 |
評判・比較(汎用) | ゲーミングマウス おすすめ、ゲーミングマウス 比較、ゲーミングマウス 売れ筋 |
目的・手法(汎用) | マウス 仕事 、ゲーミングマウス 持ち運び |
購入手段(汎用) | amazon ゲーミングマウス 、ゲーミングマウス 秋葉原 |
属性(汎用) | ゲーミングマウス 女性、ゲーミングマウス 左利き |
悩み・課題 | マウス 手首 痛い 、マウス 遅い、ゲーミングマウス 重い |
悩み・課題の原因 | PC作業 超時間 |
ライフ | 業務効率化 プレゼント |
代替手段 | パソコン 便利機能 |
こんな感じです。
検索キーワードからユーザーの検索意図が判断できない場合は実際に検索しましょう。
グループ分けした検索キーワードをExcelに反映
検索キーワードのグループ分けをした例です。
キーワードの抽出から、検索ボリュームの調査、ニーズごとのグループ分けまでが終われば、コンテンツごとの対策キーワードを検討することが可能ですが、より作成するコンテンツの重要度・優先度を可視化させるため、マッピング作業を行います。
グループ分けしたキーワードをマッピングする
マッピングは商品・サービスの『想起度』と『CV意欲』の2軸を用います。
- 想起度=自社商品や自社サービスをどの程度思い浮かべているかの程度。自社サービスとの距離。
- CV意欲=Webサイトで設定しているCV(コンバージョン)に対する意欲。ECサイトでは「購入意欲の高さ」、iPhoneの修理への申し込みをCVとしているサイトであれば、「修理への意欲の強さ」が軸となる。
想起度をキーワードごとに設定
想起度は以下の3つに分けます。
- 指名検索ユーザー=固有名詞レベルで特定の商品や特定のサービスを明確にしている。
- 顕在ユーザー=固有名詞レベルでの検索には至っていないが、ジャンル・カテゴリを想起している。
- 潜在ユーザー=商品のジャンルやカテゴリを早期しておらず、Webサイトが目的とするユーザーアクションから遠いユーザー。
先ほどグループ分けしたキーワードを分類すると、下表のようになります。
想起度 | グループ | キーワード例 |
---|---|---|
指名検索ユーザー | 社名・商品名 | ロジクール、G703 |
競合他社 | elecom マウス、asus マウス | |
既存顧客 | G703 修理、G703 ドライバー | |
機能・デザイン(指名) | ロジクール マウス 無線 、ロジクール 静音 マウス、G703 白 | |
価格・費用(指名) | g703 価格、ロジクール ゲーミングマウス 安い | |
評判・比較(指名) | ロジクール マウス 人気、G703 レビュー | |
目的・手法(指名) | PUBG ロジクール ゲーミングマウス 、ロジクール マウス 動画編集 | |
購入手段(指名) | G703 ビックカメラ、G703 中古 | |
属性(指名) | G703 左利き、ロジクール 手が小さい マウス | |
顕在ユーザー | 業界ビッグワード | マウス、pc マウス |
業界カテゴリビッグワード | ゲーミングマウス | |
機能・デザイン(汎用) | ワイヤレス マウス 、ゲーミングマウス 静音、マウス かわいい | |
価格・費用(汎用) | ゲーミングマウス 安い、マウス 価格 | |
評判・比較(汎用) | ゲーミングマウス おすすめ、ゲーミングマウス 比較、ゲーミングマウス 売れ筋 | |
目的・手法(汎用) | マウス 仕事 、ゲーミングマウス 持ち運び | |
購入手段(汎用) | amazon ゲーミングマウス 、ゲーミングマウス 秋葉原 | |
属性(汎用) | ゲーミングマウス 女性、ゲーミングマウス 左利き | |
悩み・課題 | マウス 手首 痛い 、マウス 遅い、ゲーミングマウス 重い | |
潜在ユーザー | 悩み・課題の原因 | PC作業 超時間 |
ライフ | 業務効率化 プレゼント | |
代替手段 | パソコン 便利機能 |
検索ボリュームと組み合わせて、下図のようにまとめましょう。
想起度とCV意欲を掛け合わせてマッピングする
想起度で分類したキーワードにCV意欲を掛け合わせてマッピングします。
マップ内に記載している数字は、各グループの月間検索ボリュームの合計数です。
そのため、右上のキーワードグループから優先して対策していくというのが基本的な戦略になります。
思いついたキーワードをランダムに対策するのではなく、網羅的にキーワードを洗い出して分類すると抜けや漏れがありません。
まとめ|SEO対策キーワードの選定方法
本記事では、SEO対策キーワードの選定方法について手順を解説しました。
- 軸にするキーワードを選定し、SEO対策をするキーワード候補を洗い出す
- 抽出したキーワードの検索ボリュームを調査する
- 抽出したキーワードをユーザーニーズごとにグループ分けする
- グループを想起度×CV意欲でマッピングする
基本的には単に検索ボリュームが大きいキーワードよりも、マッピングで右上に分類されるグループ内のキーワードから優先的にSEO対策していくと成果を早くだせますよ。
また、対策するキーワードを決めたら、ページのコンテンツは、必ず検索エンジンが推測している「選定した対策キーワードのユーザーニーズ」に合わせましょう。
ユーザーニーズが分からない場合は“実際に検索する”。(大事なことなので・・・)
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