未経験でもWebマーケティング職に転職は可能?【結論:難しいです】

未経験でもWebマーケティング職に転職は可能?【結論:難しいです】

Webマーケティング職に転職したいけど未経験でも転職できるのかなぁ?Webマーケターの話が聞きたいな。

本記事では、こんな悩みを解決します こんにちは。ぽーと(@yokaport)です。この記事を書いている僕は、元々は企業のWebマーケターとして働いており、その後独立。toB向けサービス、toC向けサービス両方のWebマーケティングの経験があり、自社マーケティング、他社マーケティング両方のマーケティング経験があります。 Webマーケティング業界で生きてきた僕から、「未経験でWebマーケティング職に転職したい」と考えている方に向けて記事を書きました。

未経験でのWebマーケターへの転職は可能(でも難しいです)

未経験でのWebマーケターへの転職は難しいです
結論、未経験でのWebマーケターへの転職は可能ですが、難しいです。

その理由として、Webマーケティング職の転職の中途採用選考では、基本的に経験者を優遇し、他の職種に比べ特にWebマーケターとしての実績を重視するからです。

偏にWebマーケティングといっても、SEO、Web広告/SNS広告運用、アフィリエイト広告運用、SNSアカウントの運用、サイト運用、CRM、コンテンツマーケティングなど、様々な分野があります。

しかしながら、これらすべてにおいて「経験者を優遇し、他の職種に比べ特にWebマーケターとしての実績を重視する」ということは変わりません。故に未経験でのWebマーケティング職への転職は非常に難しいと言わざるを得ません。

それでも、Webマーケターになりたいという方に向けて、未経験者がマーケティング職に転職できる方法3パターンを紹介します。

未経験者がマーケティング職に転職できる方法3パターン

未経験者がマーケティング職に転職できる方法3パターン

Webマーケティング職での転職では、経験・実績面が非常に重要視されるので、未経験者がWebマーケティング職に転職するのは難しいことを先に述べました。その中で、Webマーケティング職に転職できる可能性の高い方法3パターンを紹介します。

パターン1:Web系の広告代理店に転職する

Web系の広告代理店への転職は、事業会社のマーケティング職への転職に比べ、比較的難易度が低く就職しやすいです。

SEO系の会社やSEM系の会社、SNS系の会社などありますが、なるべくWebマーケターが多い会社を選んでください。ただの制作会社などWebマーケティングができない会社はダメです。

Web系の広告代理店を勧める理由

①採用枠が事業会社のマーケティング職に比べて多い

②採用する会社としてのポジションの重要度が事業会社に比べて低い

採用枠が事業会社のマーケティング職に比べて多い

事業会社の場合、社員数が2,000人でも、その中でのWebマーケティング職の人数は十数人程度の場合が多いです。採用枠が少ない割に「自社サービスのマーケティングをしたい」というマーケターは多く、競争率が高めです。転職求人に応募しても、経験・実績のあるマーケターと少ない採用枠を争うことになるため、マーケティング未経験者の場合、非常に狭き門となります。

一方で、 Web系の広告代理店の場合、社員数が1,000人いたとしたら、そのうち100~300名はWebマーケターです。当然採用枠も事業会社に比べると多くなるため、マーケティング未経験者が転職できる可能性は比較的高くなります。

採用する会社としてのポジションの重要度が事業会社に比べて低い

Web系の広告代理店の場合、基本的に営業担当・Webマーケティング担当・クリエイティブ担当など数名でチームを組んで、クライアント企業に対して提案を行います。大体1チームあたり5社くらいを同時運用しており、そういったチームが社内にいくつもあるイメージです。

社内に複数のチームが存在するため、仮に出来の悪いマーケターがいたとしても、その被害はそのチームだけで済みます(他のチームが会社の売上を作ってくれるため被害が少ない)。一方で事業会社でのマーケティング職の場合、マーケター一人の能力が自社の売上全体に直結してしまうので、その分マーケティング職の採用基準もシビアになります。

将来的に大手メーカーのWebマーケティング職に転職したい場合

将来的に、KIRINやTOYOTAなど、大手メーカーのWebマーケティング職に転職したい人は以下の企業への就職がおすすめです。

総合広告代理店
電通/博報堂/ADK/大広
Web広告代理店(メディアレップ含む)
オプト/電通デジタル/CCI(サイバー・コミュニケーションズ)/DAC(デジタルアドバタイジングコンソーシアム)/アイレップ/セプテーニ/ナイル/Speee/デジタルガレージ/IMJ

サイバーエージェントや楽天などもWeb広告代理店機能を持ちつつ事業を行っている会社なのでおすすめです。

大手メーカーなどの事業会社は上記のような広告代理店の出身者の中から「良い人材はいないか?」と転職エージェントに話をします。

将来的にそういった企業のWebマーケティング職に就きたい場合は、まずは上記広告代理店を目指しましょう。

上記広告代理店への転職面接が通らない場合は、中小クラスの広告代理店を経由することも視野に入れましょう。(中小クラスの広告代理店 → 上記広告代理店 → 大手事業会社 といったキャリアプラン)

転職エージェントにキャリア相談をすれば、あなたにおすすめの企業、求人を提示してくれるはずです。相談は誰でも無料で行えますので、まずは転職エージェントに相談しましょう。

おすすめの転職エージェントはこちらの記事にまとめています。

IT系に強い転職エージェント5選 IT系に強い転職エージェントおすすめ5選【Webマーケターが推薦】

パターン2:現在勤めている会社でWebマーケティングの部署に移動する

今現在勤めている会社で、評価面談時などにWebマーケティングが行える部署に移動できないか打診をしてみましょう。会社によっては簡単にWebマーケティングのポジションに就かせてもらえるかもしれません。

特に、広告代理店との窓口のポジションへの移動や、Web広告の運用担当、サイトの運用担当(ただのサイトの更新作業などはNG)になることをおすすめします。

パターン3:個人でサイトを立ち上げて実績を作る

広告運用など予算が必要なWebマーケティングの実績は作れませんが、SEOやサイト運用、SMM、LPO、EFOなどの実績は個人でも作ることができます。

自分でサイトやブログを運営して、「ターゲットキーワードを選定」→「狙ったキーワードでの検索順位を上げる」→「検索表示結果からのクリック率を上げる」→「サイトの集客数を上げる」→「CVRを上げる」→「CRM施策」といった一連の流れはWebマーケティングそのものです。

個人で、数十万のアクセスを稼ぐことができる能力があるのであれば、十分Webマーケティングの実績があると言えます。そうなれば、無条件で欲しがる企業も少なくないでしょう。

Webマーケティング職に必要な能力・資質

マーケティング職に必要な能力・資質

Webマーケターとして仕事を行うにあたって、絶対に必要になる能力・資質は次の3つです。

その①:主観的にならずにデータ・数字を基に考えられる力
その②:課題・問題ベースで施策を進められる能力
その③:能動的にWebマーケティングのことを学習し続けられる力

その①:主観的にならずにデータ・数字を基に考える力

Webマーケティングを行う上で、データ・数字を基に考える力は必要不可欠です。

Webマーケティングでは、ユーザーのサイト内での全ての行動が数字で表され、他の職種にくらべて数値分析を行うことが多いです。

データ・数字を基に考えられる力がないと、折角Googleアナリティクスなどの分析ツールを導入しても、その「数字から判断すべきこと」が分からず、適切な施策が打てません。

「だって私はこう思うから」、「普通に考えてこうでしょ」といった主観や、「自分が言いたいこと」を主軸にサイトや広告を設計する人は意外と多いです。

そうではなくて、どんなキーワードを狙うのか?その狙ったキーワードで検索をした人はどのようなtitle、descriptionであればサイトに訪問してくれるか。そして、そのユーザーがサイトに訪れた時、最初に目に入るコンテンツがどんなものなら即離脱せずに読み進めてくれるか。

自分が言いたいことを主観的に掲載する」のではなく、データを基に「ユーザーが魅力的に感じる」ものを、引き合いの内容や解析ツールから読み取り、サイトを訪れる人の傾向や行動様式などを分析できる力が求められます。

その②:課題・問題ベースで施策を進められる能力

Webマーケティングを行う上で、その①の「主観的にならずにデータ・数字を基に考える力」とセットで必要と言ってよい能力です。

課題・問題ベースで施策を進める」とは、「打ち手ベースにならない」ということです。

例えば、「最近、自社サイトからの問い合わせが減っているんだよなぁ」と悩んでいる人がいたとします。

これに対していきなり、「では、広告予算を上げてみよう」、「DSAを導入して取れていないキーワードを掘り起こそう!」といった打ち手を先に考えてしまう。これは打ち手ベースの考え方です。

自社サイトからの問い合わせが減っているということは、どこかに課題・問題があるということです。

●自社サイトが検索エンジンにペナルティをもらってしまい、検索順位が落ちたから
●検索順位は落ちていないが、ユーザーが検索するキーワードが変わってきている
●リスティング広告のターゲティングに問題がある
●ディスプレイ広告のクリエイティブのリフレッシュができておらず、摩耗してきている
●サービス名で指名検索した時に、自社サービスの誹謗中傷記事を書いたブログが上位表示されるようになった
●競合他社が値下げをしてきたから、自社の問い合わせが落ちてしまった

など、どこに課題があるのか?何が問題なのか?によって、それぞれに対する最善の打ち手というのは変わってきます。

あれをやってみよう、これをやってみよう、やらないよりはやったほうがいいから・・・。など、闇雲に策を打っていては、成果を出すまでに非常に時間がかかってしまいます。(そもそも、Webマーケティングにおいてやらないよりはやったほうがいいことなんて無数にあるのですから)

どこに課題・問題があるのかを探ってそれを解決できる打ち手をデータを基に考える

この能力は非常に重要です。

その③:能動的にWebマーケティングのことを学習し続けられる力

Webマーケティングの業界は、Web全般の分野の中でも特に移り変わりが激しい業界です。

Googleの検索アルゴリズムは頻繁に変わりますし、次々にSNSの新しい機能ができたり、新しいサービスも毎日のように出てきます。

一度得た知識を反復すればいい業界ではなく、過去に通用していたことが、時代の流れとともに通用しなくなる世界です。

そのため、自ら自学自習し、情報を得て変化に柔軟に対応できる能力は必要不可欠です。

まとめ|未経験でWebマーケティング職に転職したいのなら【行動に移すことが大事】

本記事では、未経験者がWebマーケターになれるパターンを3つ紹介しましたが、どれをやるにしても結局、実際に行動に移さなければWebマーケターにはなれません。

「Webマーケティング未経験だけど、なれるかな・・・。どうしよう・・・。」と悩んでいる間に、行動できる人はどんどん先に進んでいます。

それでも悩んでいる人がいるのなら、一度転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談に行くことをおすすめします。

あなたと同じように、未経験でWebマーケターになりたいという人を何人も見てきているはずなので、色々な相談に乗ってくれると思います。

動かないと何も始まらないので、ぜひトライしてみてください。

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