という人向けに本記事では検索広告向けリマーケティング(RLSA)について、活用方法と設定手順を解説します。
もくじ
検索広告向けリマーケティング(RLSA)とは?
検索広告向けリマーケティング(RLSA)とは
自社サイトを訪問したことがあるユーザーや、自社サイトで特定のアクションを起こしたユーザーは、コンバージョンする「確度の高い」ユーザーであると考えられます。こういった確度の高いユーザーを狙い撃ちするリスティング広告の手法が「検索広告向けリマーケティング(RLSA)」です。
検索広告向けリマーケティング(RLSA)では、サイトの訪問ユーザーだけでなく、サイト内で特定の行動をとったユーザーや、YouTube内での行動、既存顧客のリストなど、自社のアセットを活用し、様々なターゲティングが行えます。
検索広告向けリマーケティング(RLSA)の活用方法
検索広告向けリマーケティング(RLSA)の活用方法は大きく分けて3つあります。すべて非常に有用な手法なので、広告運用者は必ず押さえておくようにしましょう。
入札単価を引き上げて確実に広告を表示させる
1度サイトに訪れたユーザーが、後日再び検索をした場合、サイトに訪問していないユーザーよりも購買のモチベーションが高いことが推測できます。
そういった温度感の高いユーザーが検索をした時に、広告が表示されないのでは機会損失に繋がります。検索広告向けリマーケティング(RLSA)を活用すれば、確度の高いユーザーが検索をした時に入札単価を自動的に引き上げて確実に広告を上位表示させることが可能です。
入札単価の高いビッグワードを狙うことが可能
検索広告向けリマーケティング(RLSA)を活用すれば、「クリスマスプレゼント」といったビッグワードすぎて出稿できなかったキーワードでも、ユーザーリストで絞り込めば、低CPAで獲得できる可能性があります。
効率よくアップセル・クロスセルを行うことができる
アップセル・クロスセルできる複数の事業を行っている企業の場合、検索広告向けリマーケティング(RLSA)を活用することで機会損失を防ぎつつ効率よく成果を上げることが可能です。
例えば、「賃貸マンション」を紹介している不動産サイトでコンバージョンしたユーザーは、後日、次のステップとして「引っ越し業者」について検索する可能性が高いです。こういった際に検索広告向けリマーケティング(RLSA)を活用すれば、ユーザーが「引っ越し業者」について検索した時に、入札単価を引き上げ確実に広告を表示させることでコンバージョンを取りにいくことができます。
検索広告向けリマーケティング(RLSA)で利用可能なリマケリスト
検索広告向けリマーケティング(RLSA)は、一般的なリマーケティングと同様に、Google広告(Google AdWords)とGoogleアナリティクスなどを連携させることによって、様々なリマケリストを活用することができます。
- 一般的なリマケリスト
Googleアナリティクスと連携することで、サイト内で特定の行動をとったユーザーだけを集めたリマケリストを作成することも可能です。 - アプリのリマケリスト
広告主がAndroidやiPhoneアプリをリリースしている場合は、そのアプリ内のユーザー行動履歴をもとにリマケリストを作成することが可能です。 - YouTubeのリマケリスト
YouTubeアカウントをGoogle広告を連携させることで、YouTubeチャンネルを視聴したユーザーだけを集めたリマケリストを作成することができます。 - 顧客情報に基づくリマケリスト
自社内にある顧客リストなどをアップロードし、カスタマーマッチを実施できます。
検索広告向けリマーケティング(RLSA)の設定方法
続いて、検索広告向けリマーケティング(RLSA)の設定方法を解説します。
Googleアナリティクスのリマケリストを活用する場合
まずはGoogle広告とGoogleアナリティクスの連携をONにします。
連携はGoogleアナリティクスの管理画面、プロパティ列のGoogle広告とのリンクより行えます。
Googleアナリティクスでユーザーリストを作成します。作成手順は以下の記事で解説しています。
続いて、Google広告の管理画面でGoogleアナリティクスで作成したユーザーリストを選択します。
ツールと設定をクリック
オーディエンスマネージャーを選択
オーディエンスの一覧からGoogleアナリティクスで作成したユーザーリストを選択
次に追加からRLSAを利用したい広告キャンペーンまたは広告グループを選択する
ターゲット設定orモニタリングは利用用途に応じて設定します。
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ターゲット設定
入札単価の高いビッグワードを狙う場合や、ユーザーリストに応じて同一キーワード出稿時のランディングページの出し分けを行いたい場合はこちらを選択します。 -
モニタリング
「確度の高いユーザーが検索をした時に入札単価を引き上げて確実に広告を上位表示させたい」場合はこちらを選択します。
STEP.3でモニタリングを選択した場合は、入札単価調整比の列から設定したリストの入札単価を調整しましょう。
以上で、Googleアナリティクスのリマケリストを活用する場合の、検索広告向けリマーケティング(RLSA)の設定は完了です!
自社内にある顧客リストをアップロードし、カスタマーマッチを実施する場合
自社内で保有しているメールアドレスなどの顧客リストをアップロードすれば、その情報と同一情報でGoogleにログインしている状態で検索したユーザーのみにターゲットを絞り広告の配信や入札単価の調整ができます。
Google広告の管理画面を開き、ツールと設定をクリック
オーディエンスの作成から顧客リストを選択
自社内にある顧客リストをアップロードします。
オーディエンスの一覧からアップロードした顧客リストを選択
次に追加からRLSAを利用したい広告キャンペーンまたは広告グループを選択する
ターゲット設定orモニタリングは利用用途に応じて設定します。
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ターゲット設定
入札単価の高いビッグワードを狙う場合や、ユーザーリストに応じて同一キーワード出稿時のランディングページの出し分けを行いたい場合はこちらを選択します。 -
モニタリング
「確度の高いユーザーが検索をした時に入札単価を引き上げて確実に広告を上位表示させたい」場合はこちらを選択します。
STEP.2でモニタリングを選択した場合は、入札単価調整比の列から設定したリストの入札単価を調整しましょう。
以上で、自社内にある顧客リストをアップロードし、カスタマーマッチを実施する場合の、検索広告向けリマーケティング(RLSA)の設定は完了です!
おわりに|検索広告向けリマーケティング(RLSA)を活用して確度の高いユーザーを釣りあげよう!
本記事では検索広告向けリマーケティング(RLSA)について、活用方法と設定手順を解説しました。
検索広告向けリマーケティング(RLSA)を活用することで、コンバージョンする「確度の高い」ユーザーに対して効率的なアプローチが可能になります。
今まで検索広告向けリマーケティング(RLSA)を使ったことが無かった人や、機能自体を知らなかった方は、この機会に自社アカウントへの導入を検討してみましょう!
また、広告運用者で「検索広告向けリマーケティング(RLSA)を使ったことが無い」、「機能自体を知らなかった」というのは、広告運用者としてかなりマズイので、効率的な無駄のない運用をするために以下の本などを1冊読んでおくことをお勧めします。